ATPニュース

ジョコビッチがクレーコート・シーズンに向けてコメント [モンテカルロ・ロレックス・マスターズ]

 モナコ・モンテカルロで開催されている「モンテカルロ・ロレックス・マスターズ」(4月10~17日/賞金総額378万8925ユーロ/クレーコート)。

 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は全仏オープンの制覇に向けて、まずは今大会の連覇に挑む。

 ジョコビッチは現在の世界ナンバーワン。グランドスラムでは通算で11度の優勝回数を誇るが、全仏オープンだけはまだ優勝できていない。昨年の大会ではスタン・ワウリンカ(スイス)に決勝で敗れ、ラファエル・ナダル(スペイン)には2度負けている。

 「僕は“脅迫観念”とか“妄想”という言葉が好きじゃない。なぜなら、それがあると正しい判断ができなくなるからだ」とジョコビッチは日曜日に話している。「だが、もちろんまだ勝てていないグランドスラムに対して、今年の自分はより強い気持ちでベストを尽くすとは思う」。

 ジョコビッチが今年の全仏オープンで勝たないほうに賭けるという人はほとんどいないだろうが、彼はまだまだ先の話として、あまり考え過ぎないように自分を制している。

 「人間を機械的にコントロールしていかないといけないんだ。まず、今、この瞬間にやるべきことをやっていくことが必要だ」とジョコビッチ。今は自身の内心の完璧さを保つために、先のことは脇に置いておく必要があるのだと彼は言う。

 「仏教としてではなく、具体的にはマインドフルネスという瞑想を用いたやり方で、自分の最大限を発揮するために行われている手法なんだ。フィジカル的なものではなくメンタルなもので、感情や精神的なものを調整する。僕は毎日このやり方をベースにした違ったエクササイズを行うことで、自分をより精神的に成熟させようとしているんだ」

 ナダルは昨年の大会では準決勝でジョコビッチに敗れている。ナダルは今大会では2005年から2012年まで、2013年にジョコビッチに決勝で敗れるまでは8連覇を果たしていた。

 全仏オープンを制するためのスプリング・ボードとしての今大会は常に大きな意味を持ってきていた。だが、ナダルはジョコビッチを止めるのは困難だろうと考えているという。

 2013年の全米オープンの決勝でジョコビッチを破って以来、ナダルはジョコビッチに11試合で10敗を喫している。唯一の勝利は、2年前の全仏オープンの決勝という状態だ。

 「誰かが今までと違った何かを示すまでは、彼(ジョコビッチ)はどんな大会でも優勝候補になると思う」とナダルは話し、それが当たり前だという空気になっていると日曜日に話している。「彼のプレーは信じられないレベルでダイナミックだからね」。

 2015年以来のジョコビッチは、21大会で19度決勝に進出して15度優勝。決勝で負けたのは4度だけだ。

 2月のドバイの大会では準々決勝でフェリシアーノ・ロペス(スペイン)に敗退したが、これは両目の感染症による棄権負けだった。

 ほかに2015年1月のドーハの大会で、ビッグサーバーのイボ・カルロビッチ(クロアチア)に準々決勝で敗れたのが、決勝以外では唯一の敗退だ。

 ジョコビッチはマイアミ・オープンでATP1000のマスターズ大会で記録となる28度目の優勝を果たしたばかり。これはナダルを1勝上回る最多記録だ。また、マイアミ・オープンはアンドレ・アガシ(アメリカ)と並んで最多の6度の優勝となっている。インディアンウェルズとマイアミの連勝は今年で3度目となった。

 「一面ではイエスだ。この2年で自分が成し遂げたことは、自分でもうれしい驚きだ」とジョコビッチは言う。「ただ、別の面から見れば、自分はいつでもこのレベルを発揮したいと思っている。誰でもキャリアのピークというものがあって、その時期はそれぞれ違うけれど、今が自分のそれなんだと思っている」。

 ナダルの活躍はジョコビッチの台頭で吹き飛ばされたような形になっていて、生涯獲得賞金額の差もおよそ100万ドルとなっている。

 ジョコビッチはナダルより1歳若い28歳。通算では63度のツアー優勝があって、これもわずかあと4勝でナダルに追いつく。ナダルは今季まだ無冠。2013年には10タイトルを挙げていたナダルだが、昨年は3大会でしか優勝できなかった。

 両者の対戦成績はジョコビッチが25勝23敗でリード。ロジャー・フェデラー(スイス)に対しても23勝22敗としている。アンディ・マレー(イギリス)には22勝9敗と圧倒的な戦績だ。

 マイアミでは失セットゼロで優勝を果たしたジョコビッチ。昨年の今大会でも落としたセットは決勝のトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)に対して1セットだけでの優勝だった。

 「今の彼の実績はほとんど例外的なものだ。ロジャーの全盛期の頃と同じようなものだと思う」とベルディヒは言う。「ロジャーもシーズンで3つとか4つしか負けなかったことがあったけど、それと去年のノバクはとてもよく似た状況だ。ナダルにもそういう年があった。この10年は彼らがそれを3年ずつ繰り返して君臨してきたんだ」。

 ジョコビッチとフェデラーは2回戦からのスタートで、同じハーフのドローに入っている。ジョコビッチの初戦の相手は、イリ・ベセリ(チェコ)とティムラズ・ガバシュビリ(ロシア)の勝者となる。(C)AP

Photo:MONTE-CARLO, MONACO - APRIL 10: Novak Djokovic of Serbia speaks with journalist during media day during day One of the ATP Monte Carlo Masters, at the Monte-Carlo Country Club on April 10, 2016 in Monte-Carlo, Monaco. (Photo by Valerio Pennicino/Getty Images)

ATPニュースの関連記事

PAGE TOP
menu