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決勝進出のアンドゥハル「錦織に好きなリズムで打たせない」 [バルセロナ・オープン・バンコサバデル]

 4月26日に行われる「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/4月20~26日/賞金総額 199万3230ユーロ/クレーコート)の決勝カードは、第1シード錦織圭(日清食品)とパブロ・アンドゥハル(スペイン)の顔合わせとなった。アンドゥハル?(誰?)と思う日本の方がほとんどだろうが、トップ10プレーヤーのダビド・フェレール(スペイン)を下した準決勝を見る限り、実にいいプレーをしているので油断は禁物な相手だ。

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 クレー王者のラファエル・ナダル(スペイン)と錦織の対決が期待されたこの大会で、ナダルが3回戦で敗退したあとは、フェレールと錦織の対決が予見されていた。ところが、そのフェレールが準決勝で世界66位のアンドゥハルに、6-7(6) 3-6でストレート負け。フェレールは、第1セットのタイブレークを6-2とリードし、4つのセットポイントを握りながら、6-8と捲られてセットを落とし、そのショックから立ち直れないまま、第2セットの序盤にすぐにブレークを許して沈没してしまった。

 しかし、かつての世界一、ピート・サンプラスかと見紛うネットラッシュでフェレールを翻弄したアンドゥハルも、さすがに番狂わせを何度も演じただけあり(2回戦で第11シードのレオナルド・メイヤー、3回戦で第5シードのフェリシアーノ・ロペス、準々決勝でナダルを破った第13シードのファビオ・フォニーニを含む、決勝までに4人のシードを撃破)今、乗りにのっている。

 錦織とは過去3度対戦し、2勝1敗で錦織がリードしているが、唯一のクレーでの対戦である2013年マドリッドではアンドゥハルが勝っている。

 「今日は僕の会見なのに人がいっぱいだ。お祭りのようだね」と浮かれながら会見場に入ってきたアンドゥハル。フェレールに勝ったことについて「ものすごく幸せだ。今日のようにいいプレーをして、フェレールに勝つというのは、ある種の夢の実現だ。彼は僕のアイドルのような存在だからね」と顔を輝かせた。

 錦織との決勝については「優勝候補はダントツで錦織だ」と開口一番言った。「なぜダントツかと言えば、彼のランキングゆえであり、彼が素晴らしいプレーヤーだからであり、彼の成績ゆえでもある。でもランキングで試合に勝つことはできない。僕はここにきてすごくいいプレーをしているから、勝てると信じて決勝に臨むよ。いいプレーで観客を煽って、味方につけないとね」。

 錦織戦での戦略については「今日フェレールに対してやったように、攻撃的にプレーする。彼はフェレールと似たようなタイプだから、準決勝同様、ネットプレーやハイボール、ドロップショットなどを混ぜてプレーを多彩にし、変化をつけて、錦織の好きなリズムでラリーさせないようにすることが重要だ。それから、彼のセカンドサービスを攻撃し、プレッシャーをかけるよ」と、作戦を事細かに説明してくれた。

 2年前に錦織に勝ったときのことを聞かれると「2年前から彼はいい選手だったが、昨年クレーでいい成績を挙げ、自信をつけただろうから、たぶん、2年前よりも強くなっている」とアンドゥハル。

 「僕には失うものは何もないとはいえ、晴れの決勝だから、感情面のコントロールが難しいだろう。決勝のことは考えないで、できるだけ静かに今夜を過ごし、よく眠って明日に備えたい」と締めくくった。

Tennis Magazine/ライター◎木村かや子)

Photo: BARCELONA, SPAIN - APRIL 25: Pablo Andujar of Spain celebrates at match point to defeat David Ferrer of Spain during day six of the Barcelona Open Banc Sabadell at the Real Club de Tenis Barcelona on April 25, 2015 in Barcelona, Spain. (Photo by Manuel Queimadelos Alonso/Getty Images)

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