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ダニエル、善戦実らず金星逃す。守屋も初戦敗退 [楽天ジャパンオープン]

「楽天ジャパンオープン2014」(本戦9月29日~10月5日/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート)は初日、2人の日本選手が登場。 予選突破の守屋宏紀(北日本物産)とワイルドカードダニエル太郎(エイブル)がそれぞれ1回戦に臨んだが、守屋は世界ランク46位のスティーブ・ジョン ソン(アメリカ)に6-7(4) 2-6で敗れ、ダニエルは同60位のデニス・イスタミン(ウズベキスタン)に6-7(2) 7-6(4) 5-7で敗れた。

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 守屋は第1セットをタイブレークに持ち込んだ。いや、持ち込まれたと言うべきか。

  188cmのジョンソンと比べると、165cmの守屋はより小さく見える。それでも相手のパワーを利用するカウンターネットプレーを駆使し、161位は今季躍進の46位に食い下がった。第4ゲームを7回のデュースの末にブレークされたが、そこから3ゲームを連取してサービング・フォー・ザ・セットを迎える。だが、ここを締めることができなかった。

 「打たされる展開になって、もう一ギア上げられなかった」
 タイブレークはサーブ力で勝るジョンソンが安定したサービスキープで3-2からミニブレーク。タイブレークをものにした。

 第2セットは第1ゲームでブレークを許し、守屋にもブレークチャンスはあったが生かせず一気に0-4。反撃の芽は摘まれた。
 「サーブ力など、チャンスで取りきれる力をつけていきたい」と守屋。
 勝負は難しい。そして、厳しい…。

 それをさらに苛酷なレベルで味わったのがダニエルだ。
  第1セットをタイブレークで失い、第2セットも第1ゲームをブレークされるという前半の展開だった。イスタミンは60位。100近いランキング差がある。 こういう場合、格下が第1セットを競って落とせば、あとは一方的になるのが常。だがダニエルは簡単に屈しはしなかった。第8ゲームでブレークバックし、タ イブレークを今度はものにする。

 スペイン・バレンシアを拠点とするクレー仕込みのしぶとさを発揮し、巧みなドロップショットなど小技も見せる。あきらめず、ボールを追い続け、攻め続けたことが、後半になって効いてきた。

 要所は逃さなかった試合巧者イスタミンにも大事なところでミスが出始め、第3セットは第7ゲームでダニエルが貴重なブレークに成功。5-3とリードし、第9ゲームのリターンゲームではマッチポイントも握った。そこは見事なバックハンドウィナーでしのがれたが、悔やまれるのは続く第10ゲーム、サービング・フォー・ザ・マッチだ。

 1ポイント目の長いラリーで「守備的になっ てしまった」と振り返る。その後悔を引きずったのか、2ポイント目はオーバーヘッドがワイド。もう一つフォアのアンフォーストエラーが続き、0-40とトリプル・ブレークポイントを握られる。30-40まで追い上げながらダブルフォールトでブレークバックを許した。

 「このレベルの人にああいうミスをしたらすぐに負けちゃう」
 そのゲームのことを振り返った。今季、ツアーレベルでの経験を重ねてきたダニエルにはわかっていた。十分にわかっていたのだが…。

 実際、イスタミンはダニエルのほころびを見逃さなかった。結局、5-3から4ゲーム連取を許し、勝利はするりとダニエルをかわしていった。
 遅くまで残ってくれたファンの声援にも、ワイルドカードをくれた大会の期待にも応えたかったのだろう。感謝を口にすればするほど、その瞳にも、口元にも悔しさがにじんだ。

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  このダニエルのことを「僕はタローのテニスがとても好きだ。彼は練習熱心で人柄もいい。トップ100の中でも十分にやっていける選手だと思う」と評したの は、拠点が同じで〈兄貴分〉でもあるダビド・フェレール(スペイン)。敗れたあとにもかかわらず、ダニエルについてていねいに話してくれた。そう、第2シード のフェレールが1回戦で敗れたのは今日一番の大波乱。相手はこれまで5回対戦して一度も負けていない同国のマルセル・グラノイェルスだったが、時速 200kmを超えるビッグサーブに最後の最後まで苦しめられ、6-4 4-6 4-6の逆転負けを喫した。

 また、第8シードのアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)もジャック・ソック(アメリカ)に4-6 1-6で敗れ、大会は初日から荒れている。

Tennis Magazine/ライター◎山口奈緒美)


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