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メドベージェフの謝罪に罰則を科した審判、「カモン」には科さず

「Nitto ATPファイナルズ」でのソールズベリーとラム

世界トップ8の選手たちが出場するシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月14日~11月21日/室内ハードコート)のダブルスの試合で、判定をめぐって主審と選手が揉める場面が見られた。

大会2日目に行われたダブルスの「レッド・グループ」の1試合目では、第2シードラジーブ・ラム(アメリカ)/ジョー・ソールズベリー(イギリス)ペアが、第7シードのジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)ペアを相手に6-1、7-6(5)のストレート勝利を収め、二人にとって記念すべき100勝目を挙げた。


しかしその試合中、ヒンドランス(プレー妨害)のコールが物議を醸すことになった。第2セット、ソールズベリー/ラム組の5-6で迎えた第12ゲームという重要な場面で、マレーの打ったフォアハンドを返そうとしたソールズベリーがラケットボールに接触させた瞬間、マレーがポイントを確信して「カモン!」と叫んだのだ。ボールはラケットに当たった後、ネットを越えることはなかったが、プレー中に大きな声をあげたマレーに対してヒンドランスがコールされるべきだとソールズベリーとラムが主張。これに対して主審のオーレリー・トゥルトは、マレーが声をあげたのとソールズベリーがラケットでボールを捉えたのはほぼ同時であり、マレーが声をあげようがあげまいがソールズベリーはボールを打ち返すことはできなかったと判断してペナルティを取らなかった。苛立ちを露にした二人は、ソールズベリーが打ち返せたかどうかが問題なのではなく、ボールがラケットに当たった瞬間はプレーの最中であり、マレーがその時点で声をあげたことがヒンドランスに当たると強調した。両者の議論は平行線のまましばらく続いたが、最終的には「もういいよ」とソールズベリーが投げやりに言い放ったのを機に試合が再開された。


「こういう場面では私が判断しなければならない」とトゥルトはやり取りの中で説明していたが、ヒンドランスのコールは得てして厄介だ。ほとんどの場合、主審の判断が最終決定となるため、双方の選手を納得させるのは難しい。ITF(国際テニス連盟)のルールブックによれば、相手によって意図的に、あるいは相手やほかの誰かの何らかの要因によって意図せずにプレーを妨害された場合、選手はヒンドランスのコールを主張することができるという。


奇しくも、トゥルトは3ヶ月ほど前にもヒンドランスのコールをめぐって選手と揉めている。その試合は8月に行われた「ATP1000 トロント」のシングルス2回戦で、ダニール・メドベージェフ(ロシア)は自分の打ったスマッシュが相手のアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)に当たりそうになったため「ゴメンよ!」と謝った。ブブリクは辛うじてその直球を返すも、再びスマッシュを叩き込んだメドベージェフがポイントを獲得したかに思われた。だが、ラリー中の謝罪をトゥルトがヒンドランスと判断したため、メドベージェフはそのポイントを失っている。


ATP(男子プロテニス協会)が運営する動画配信サイトのTennis TVは、今回問題となったシーンをTwitterに投稿し、メドベージェフの一件を引き合いにして、「デジャヴだ。これはヒンドランスなのか?」とコメントを添えている。それに対し、ファンたちの意見もヒンドランスか否かで分かれていた。


最終的に試合を制したソールズベリーとラムは、続く2試合目でも第3シードのピエール ユーグ・エルベール(フランス)/ニコラ・マウ(フランス)ペアを破ってベスト4進出を決めている。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのソールズベリーとラム
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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