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ファイナルズ棄権のベレッティーニ、胸中を吐露。代理出場のシナーが勝利を捧げる

「Nitto ATPファイナルズ」でのシナー

男子のシーズン最終戦となる「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月14日~11月21日/室内ハードコート)の初戦で負傷による途中棄権を余儀なくされた第6シードマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が、そのまま大会から去ることになり、代わりに出場したヤニク・シナー(イタリア)が勝利を挙げた。英BBCなど複数のメディアが報じている。

25歳のベレッティーニは、開幕初日に行われた第3シードアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)とのグループステージ1試合目で左の脇腹を負傷。メディカルタイムアウトを取った後で再びコートに立つも、第2セット途中でプレー続行を断念している。その際には、熱狂的な母国のファンの前で目を抑えるベレッティーニの姿が見られた。それまで12年間ロンドンで開催されてきた「Nitto ATPファイナルズ」は今年初めてイタリア、トリノへと会場が移っており、母国開催の大会をリタイアするのはベレッティーニにとって断腸の思いだったに違いない。


試合後の記者会見で「ショックを受けている」と落胆していたベレッティーニは、16日に大会から辞退することを発表。うつむきながらコートを後にする自身の写真をInstagramに投稿し、次のようなコメントを添えている。


「考えて、考えて、泣いて、そして決断した。僕のファイナルズはここで終わりだ。イタリアで開催される最も重要なテニスイベントをこのような形で諦めなければならないとは思ってもいなかった。本心を言えば、もう一度ファンのみんなの前でプレーしたかった。でも、それ以上に自分の身体が目の前のチャレンジに立ち向かう準備ができていないと感じ、このような決断をすることになった。今の気持ちは悲しいなどという言葉では表し切れない。長年の努力と練習でようやく手に入れたものを奪われたような気持ちだ。簡単な決断ではなかったけど、僕と僕のキャリアにとってベストな決断だと信じている」


この結果、ファイナルズに向けた出場権争いで9位につけていた20歳のシナーが繰り上げ出場となり、大会3日目に第7シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦。念願のファイナルズデビューを果たしたシナーは6-2、6-2のストレートでフルカチュに勝利した後、テレビカメラに向けて「マッテオ、あなたはみんなのアイドルだ」と綴り、ベレッティーニに勝利を捧げた。


4月の「ATP1000 マイアミ」決勝でも対戦していたフルカチュとシナーだが、この時はフルカチュがストレート勝利で優勝している。今回の試合でフルカチュを圧倒して雪辱を晴らしたシナーは、2011年大会でアンディ・マレー(イギリス)に代わったヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)以来、10年ぶりにファイナルズで試合に勝った補欠選手に。また、2年前にドミニク・ティーム(オーストリア)を破ったベレッティーニに続いて、ファイナルズで勝利を収めた史上2人目のイタリア人選手となった。


試合後、シナーは複雑な胸中を語った。「ここに参加できるのは光栄だけど、マッテオが辞退した状況でプレーすることは望んでいなかった。彼は何度も不運な目に遭っているから、幸運を祈っている。この大会は彼のために戦ってベストを尽くすよ。彼は僕よりもこの大会にふさわしい選手だ」


「(試合開始の約4時間前となる)夕方5時頃に出場することを知ったけど、それは仕方のないことだね。準備はできていたし、結果も残すことができた。大勢のファンが応援してくれるここイタリアでプレーできるのは最高の気分だよ。試合を楽しむことができたし、良いプレーができたと思っている。素晴らしい試合だった」


途中参加となったシナーがグループステージを突破するためには、「レッド・グループ」の次の試合ですでにベスト4進出を決めている第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)に自分が勝ち、さらにフルカチュが第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に勝つことを祈るしかない。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのシナー
(Photo by Giampiero Sposito/Getty Images)

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