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メドベージェフは白星スタート。ベレッティーニが涙の棄権[Nitto ATPファイナルズ]

「Nitto ATPファイナルズ」でのメドベージェフ

現地14日、世界トップ8の選手たちが出場するシーズン最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月14日~11月21日/室内ハードコート)がついに始まった。大会は初日から予想外の様相を呈している。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じた。

この大会では出場者8人が4人ずつ2つのグループに分かれて総当たり戦を行い、各組上位2位の選手たちが勝ち抜き戦へと進む。


シングルスの初戦は、ディフェンディングチャンピオンの第2シードダニール・メドベージェフ(ロシア)対第7シードのフベルト・フルカチュ(ポーランド)。メドベージェフは第1セットをタイブレークの末に落としたものの冷静さを失わず、安定したサーブとベースラインからの打ち合いで強さを発揮し、6-7(5)、6-3、6-4の逆転勝利で白星スタートを切った。


勝利したメドベージェフは15本のサービスエースを決め、ファーストサーブのポイント取得率は83%に上った。「ブレークポイントを一度も与えなかったから、ある意味、プレッシャーに晒されることはなかったよ。ただ、僕もフベルトのサービスゲームをブレークできたのは2回だけだった。それがモノを言って良かったね」


メドベージェフはまた、29本続いたロングラリーをバックハンドパッシングショットで締めくくった際には、両手を上げて会場を煽った。「あのポイントは覚えてるよ。多分あれが今日の試合で唯一僕が観客をちょっとだけ沸かせた場面だろうからね」とジョークを飛ばした。


ここ最近の26試合で23勝しており、そのうち19回はストレート勝利のメドベージェフ。ファイナルズでは初出場となった2019年は3連敗でグループステージ敗退という結果に終わったが、5戦全勝を果たした前回大会に続いてこの大会での連勝を6に伸ばしている。


敗れたフルカチュは「僕のテニスは悪くなかった。でも、もっといいプレーができる。まだグループ突破の可能性があるのはいいことだ。自分を信じて戦い続けるよ。とにかく前向きでいることだ。この試合には負けたけど、そこから学んで次に生かしたい」と述べている。


「レッド・グループ」のもう一組、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)の対戦はナイトセッションとして行われた。「ウィンブルドン」準優勝者でもある自国選手の登場に会場は大いに盛り上がったが、第1セットをズベレフがタイブレークの末に取り、第2セットに突入してまもなく、ベレッティーニが棄権した。


この試合、ベレッティーニは序盤から何度かピンチを招くものの、どうにかサービスゲームをキープ。6-5で迎えた第1セットの第12ゲーム、ズベレフのサービスゲームで2度セットポイントを手にするが、どちらもバックハンドをミスしてしまい決められない。結局タイブレークの末にセットを落とした。そして第2セットの第1ゲームを相手がキープした後、棄権を選択している。


左の脇腹を痛めたベレッティーニは、第2セットでメディカルタイムアウトを取ってから一旦は続けようとしたものの、1ポイントプレーした後で断念。試合終了の握手をするためにネットへ向かおうとするが涙を抑え切れない彼の元へ向かって抱きしめたズベレフは、以下のようにコメントしている。


「なんと言えばいいのかわからない。(棄権は)選手にとって最悪の気分だろうからね。この大会に出るために1年ずっと頑張ってきたのに、特にマッテオの場合、自国でプレーしているというのにね。第1セットはとてもレベルの高いプレーだったけど、そんなのはどうでもいい。最も大事なことは、両選手が健康なままで試合を終えて、最後に握手を交わすことなんだ。今日はそうならなかった。ここにいるみんなは、マッテオがグループステージの3試合すべてに出場できること、できればさらに準決勝、決勝でもプレーできることを望んでいるだろう」


(テニスデイリー編集部)


※写真は「Nitto ATPファイナルズ」でのメドベージェフ
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

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