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3セットすべてタイブレーク!シーズン最長試合をマレーが制す[ATP250 アントワープ]

2019年「全豪オープン」でのマレー

「ATP250 アントワープ」(ベルギー・アントワープ/10月18日~10月24日/室内ハードコート)1回戦で、2019年大会のチャンピオンである元世界王者のアンディ・マレー(イギリス)と世界ランキング48位のフランシス・ティアフォー(アメリカ)が3セットすべてタイブレーク、3時間45分に及ぶ熱戦を演じた。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなどが報じている。

ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場する世界172位のマレーが7-6(2)、6-7(7)、7-6(8)で競り勝ったこの試合は、2セットを先取した方が勝利する3セットマッチとしては今シーズン最長試合となった。それまでは、ラファエル・ナダル(スペイン)とステファノス・チチパス(ギリシャ)がフルセットの戦いを演じた「ATP500 バルセロナ」決勝の3時間38分が最長記録だった。


この試合では、長時間もつれただけあって、すべてのセットにおいて一進一退の攻防が繰り広げられた。第1セットで先にブレークしたのはティアフォー。第3ゲームで4回あったチャンスを生かし、2-1とリードする。直後にマレーもブレークバックの機会を作るが、こちらは3回とも逃した。しかし、ティアフォーのサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームでマレーが5-5と追いつく。それでも直後にティアフォーが再びリードを奪い、第12ゲームでセットポイントを得るが、マレーにしのがれて最初のタイブレークに突入。マレーが1-2から6ポイントを連取して第1セットを取った。


第2セットでは、互いにサービスゲームをキープし合った末に、第12ゲームのマレーのサービスゲームでティアフォーがセットポイントを掴むもモノにできず、2回目のタイブレークへ。今度はティアフォーが1-3から5ポイント連取で再びセットポイントを迎えたが、そこからマレーが粘ったため、ティアフォーは6回目のセットポイントでようやくモノにしている。


互いに1回ずつブレークし合った第3セットもタイブレークに。この最終局面でも一進一退の攻防が続き、ティアフォーが6-5でマッチポイントを迎えるも、そこからマレーが自身のサービスポイントを2つとも決めて逆にマッチポイント、するとすぐさまティアフォーが同じことをして2回目のマッチポイントを握る。最後はマレーがさらに2ポイント連取して得た2回目のマッチポイントで、バックハンドドロップショットを決めて接戦を制した。


勝利したマレーはオンコートインタビューで、「7-6、6-7、7-6という試合を経験したのはキャリアで初めてだと思う。こんな試合はしたことがなかったよ。3セットマッチではこれまでにやった最長試合よりはるかに長い。信じられないような戦いだったから疲れたよ」と述べている。


「僕の身体は年老いてきている。ツアーで多くの試合を戦ってきたけど、ロングマッチになるのは構わないよ。でもこの試合は別次元だったね。素晴らしい試合だった。会場に来て応援してくれたみんなのおかげで最高の雰囲気だったよ。観客の前でプレーできるのはとにかくいい気分だね」


この試合では、34歳のマレーと23歳のティアフォーが見せたリスペクトと友情も話題を集めた。試合後、両選手は互いの健闘を称えて温かいハグを交わした。マレーはさらに、自分のオンコートインタビュー中にティアフォーがコートから去ろうとした際、一旦話すのを止めて彼に暖かい拍手を送っている。「僕がチャンスを得る度、彼は見事なサーブと強烈なショットで反撃してきた」とティアフォーを称賛する。


そんな二人は、試合後のロッカールームでもおよそ30分にわたって話したという。試合後に対戦相手とロッカールームで言葉を交わすことは、ツアーで900試合近く戦ってきたマレーにとっても珍しいことだ。彼は2008年の「全米オープン」1回戦と2010年の「ウィンブルドン」2回戦で、どちらも少しだけ、自分が勝利した後で対戦相手と会話をしたことがあると打ち明ける。「試合後、フランシスと30分くらいロッカールームで話したよ。試合中は本当にいろんなことがあったから、その詳細は覚えていないんだ。でも終わりは特別だったね。ロッカールームで僕らはテニスについて、この試合に限らず、深く話し合ったんだ。これはとても珍しいことだよ」とマレーは語っている。


マレーは、これで下部大会も含めて5大会連続の初戦突破。この試合では相手の3倍近い21本ものサービスエースを決め、相手のブレークポイント10回のうち7回をしのいだ。2回戦では第2シードディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦する。「明日のオフを使って休養に努めるつもりだ。(試合のある)木曜には大丈夫になることを祈っているよ」と語るマレーは、股関節の手術後に唯一優勝したこのアントワープ大会でどこまで勝ち進むことができるだろうか。


同大会の1回戦では、第5シードのライリー・オペルカ(アメリカ)と第6シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)がそれぞれ予選勝者のジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)とブランドン・ナカシマ(アメリカ)に敗れている。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「全豪オープン」でのマレー
(AP Photo/Andy Brownbill)

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