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20歳のブルックスビーはアメリカテニス界の期待の星?

写真は2019年「USオープン」でのブルックスビー

アメリカの男子テニス選手は、2003年のアンディ・ロディック(アメリカ)以来、自国開催のグランドスラムである「全米オープン」で優勝できていない。それどころか、グランドスラム4大会全体を見ても、ロディック以降に優勝トロフィーを獲得したアメリカ人男子はいない。女子選手の活躍は続いているが、男子は結果を残せないままほぼ20年が過ぎてしまった。しかし先日の「全米オープン」では、アメリカのテニスファンがとある若手の活躍に大いに興奮した試合があった。アメリカテニス界の期待の星として注目されるジェンソン・ブルックスビー(アメリカ)についてTennis World USAが紹介している。

カリフォルニア州出身で20歳、「全米オープン」開幕時は世界ランキング99位だったブルックスビーは、世界72位のミカエル・イーメル(スウェーデン)、世界42位のテイラー・フリッツ(アメリカ)、世界25位のアスラン・カラツェフ(ロシア)と格上の相手を次々に撃破。グランドスラムで初めて進出した4回戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦、第1セットを奪い世界王者に冷や汗をかかせた。その後ジョコビッチは本来の調子を取り戻し、3セットを連取して勝利を掴んだが、ブルックスビーの戦いに舌を巻いた様子で称賛の言葉を送った。


「僕たちは2人ともベストを尽くしたよ。ネット越しに、彼に”君には明るい未来が待ってるよ”と伝えた。彼はとても素晴らしい選手だ。アメリカのテニス界には明るい未来が待っている。間違いないね!」と試合後のコートで行われたインタビューでジョコビッチは語った。


ブルックスビーはまだ駆け出しだが、「全米オープン」で活躍を見せた若手の1人として人々の記憶に残った。今年の夏、ブルックスビーは「ATP250 ニューポート」で準優勝、ランキングも100位圏内に上昇し、テニス界を驚かせた。そして「ATP500 ワシントンDC」では、ニューポートの決勝で敗れた元世界ランキング5位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)に勝利し、さらには当時世界15位のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)も下した。


ジョコビッチと対戦した「全米オープン」4回戦では、ブルックスビーは賢い戦略を駆使し、6-1と圧倒的なスコアで第1セットを勝ち取った。その後ジョコビッチが逆転したものの、ブルックスビーの知的なプレーにジョコビッチも度々苛立ちを見せた。


ブルックスビーは戦術に長けているだけでなく、試合中のメンタルも安定している。「彼を倒せると、すごく自信をもってあの場に臨んでいたんだ。誰でも倒せるってね」と試合後にブルックスビーは語っている。


「彼は20歳だ。まだまだたくさん時間がある」とジョコビッチ。「コート上の彼は精神的に成熟しているところを見せていたと思うよ。初めてアーサー・アッシュ・スタジアムのコートに立って、僕と対戦して、しかもナイト・セッションだった。彼はうまく自分をコントロールしていたと思う。闘志が溢れていたし、ベストを尽くしていた。彼を祝福して、こう言いたい。彼のプレーに感心した。でも、同じくらい彼の振る舞い方にも感心した、ってね。これから彼はどんどん活躍するだろう、その手段を持っているから。もちろん、色々と向上の余地はあるよ。でも、彼のプレーはちょっと型破りなところがあって、良い感覚を持っている。彼は賢い。どうやってポイントを勝ち取ればいいか分かっている」


今年プロデビューしたばかりとは思えない活躍を見せるブルックスビーは、9月20日付の世界ランキングでキャリアハイの79位に到達。ジョコビッチも太鼓判を押すように、アメリカテニス界は期待の新星の登場により再び盛り上がりを見せることになるだろうか。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2019年「USオープン」でのブルックスビー
(Photo by Emilee Chin/Getty Images)

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