マイページ

ATPニュース

メドベージェフが年末1位になるために必要なこととは?

2019年「全米オープン」でのメドベージェフ

ダニール・メドベージェフ(ロシア)は、「全米オープン」での自身初のグランドスラムタイトル獲得によって、2021年の素晴らしい北米のハードコートシーズンを締めくくった。

決勝で世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)を相手に演じた驚きの番狂わせは、ジョコビッチの年間グランドスラム達成の希望にも終止符を打った。さらにメドベージェフは今や、ジョコビッチの選手生活の節目となる別の偉業の達成をも阻むことができる位置にいる。その偉業とは、7度目の年末世界1位だ。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。


ジョコビッチはこれまでに年末世界1位に6度輝いた実績を持ち、これは彼の憧れの選手であるピート・サンプラス(アメリカ)に並ぶ記録だ。そして今、新記録となる7度目の年末世界1位の座を獲得するために良い位置につけている。しかしニューヨークでの手痛い敗北により、ジョコビッチの2021年シーズンの残り期間はどっちつかずの状態になっているようだ。


現在世界ランキング1位のジョコビッチは今後、年内に「ATP1000 インディアンウェルズ」(アメリカ・インディアンウェルズ/10月7日~10月17日/ハードコート)と「Nitto ATP ファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月14日~11月21日/室内ハードコート)に出場する予定となっている。しかし先日、ジョコビッチは今年の残り期間について「一切予定がない」と話した。


「一切予定はない、完全に白紙だ。どこのどの大会にも、出るかどうかわからない」。セルビアのメディアはジョコビッチがこう発言したと報じている。


そうであればメドベージェフには大きなチャンスだ。メドベージェフは、今年稼いだポイントのみで競う「レース・トゥ・トリノ」で、約2000ポイント差でジョコビッチに次いで2位につけている。


「全米オープン」決勝後の記者会見で、メドベージェフは「ATP1000 インディアンウェルズ」、「ATP1000 パリ」、そして「Nitto ATP ファイナルズ」という残りの主要大会に出場するためにスケジュールを調整することを語っていた。世界ランキング2位のメドベージェフはさらに、「レース・トゥ・トリノ」を1位で終えることも視野に入れていると認めた。


「レースでノバクに大きく引き離されているかどうかはわからない。スケジュールの話をするなら、僕に何が変えられるだろう?“ATP1000 インディアンウェルズ”、“ATP1000 パリ”、“Nitto ATP ファイナルズ”、それに“ATP500 ウィーン”がある。“ATP500 ウィーン”は“ATP250 サンクトペテルブルク”と同じ週だ。ウィーンには間違いなく出場しないよ。なぜって、おそらくサンクトペテルブルクにも出場しないだろうからね」


「インディアンウェルズとパリとファイナルズで優勝できるよう願おう。厳しい挑戦だね。僕はただ四大大会で優勝できて嬉しい。出場する全ての大会でベストを尽くすよ。スケジュールをどうするかはこれから決める」


直近で開催されるATP500やATP250の大会のいずれにも出場する気が無いことを考えると、メドベージェフは10月の「ATP1000 インディアンウェルズ」と11月の「ATP1000 パリ」という2つのATP1000の大会で、強力な結果を出す必要があるだろう。


2018年以降、ハードコートで合計148勝を挙げているメドベージェフは、この期間にこのサーフェスで最も好成績を残した選手だ。このことと、直近で行われたハードコートでのグランドスラムでタイトルを獲得したことを考え合わせると、メドベージェフはこれから開催されるマスターズ1000大会での断然の優勝候補と言えそうだ。


メドベージェフは現在「レース・トゥ・トリノ」で6,380ポイントを獲得しており、8,370ポイントのジョコビッチとは1,990ポイントの差がある。「ATP1000 インディアンウェルズ」と「ATP1000 パリ」の両方でタイトルを獲得すれば、ジョコビッチを10ポイントリードする形で、トリノで行われる1年の締めくくりの大会「Nitto ATPファイナルズ」に向かうことができる。このシナリオが実現した場合、メドベージェフは「Nitto ATP ファイナルズ」でジョコビッチと同等以上の結果を出すことさえできれば、年末世界1位の座をものにすることができる。


2016年には、アンディ・マレー(イギリス)が「ATP ファイナルズ」に優勝、ジョコビッチから最後の最後で年末1位の座を奪取することに成功した。メドベージェフはマレーの足跡を辿ることを狙っているだろう。


「全米オープン」での優勝後、メドベージェフは、歴史的な名選手が達成困難な偉業を成し遂げるのを阻止したという認識によって、彼の勝利は「より甘美に」感じられたと認めた。年末1位の称号を手にし、ジョコビッチの2つの偉業を阻むことができれば、次世代のリーダーとしてのメドベージェフの立場はさらに確固たるものになるだろう。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「全米オープン」でのメドベージェフ
(Photo by TPN/Getty Images)

ATPニュースの関連記事

PAGE TOP
menu