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ジョコビッチ設立のPTPA、1年で会員500名超えるなど拡大中

2020年「ATPカップ」でのジョコビッチ

世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、ATP(男子プロテニス協会)選手協議会を離脱してPTPA(Professional Tennis Players Association、プロテニス選手協会)を立ち上げてから一年。同協会のメンバーは今や500名を超え、その影響力は増している。米経済誌のForbesが最新の取り組みを報じた。

新型コロナウイルスによるパンデミックの最中にあった昨年8月下旬、ジョコビッチとバセック・ポスピショル(カナダ)は「プロテニスにおける意思決定の透明性と公平性を実現する」べくPTPAを設立。現在の会員は500名を超えており、ジョコビッチは「すべての選手のためにコート内外での生活や機会を向上させる」という目標達成のため、精力的に活動を続ける意向を示した。


PTPAは設立1周年に合わせて、会員のブランド構築を支援するOpendorse社と新たなパートナーシップを組むことを発表。また、会員のビジネスと財務、コミュニケーションとブランディング、人間関係の健全性、メンタルヘルス、女性のリーダーシップなどを支援する“Courtside Curriculum(コートサイド・カリキュラム)”を立ち上げることも明かした。


ジョコビッチはこの新たな機能について「PTPAが掲げる使命の重要な柱となっているのは、大いに必要とされているブランディングに対する教育をメンバーに提供することです。私たちは、会員の皆さんの現在、そして将来に役立つような、専門的かつ個人に合った開発プログラムとパートナーシップを始められることを嬉しく思います」と述べている。一方のポスピショルは、ジョコビッチとともにPTPAを発表した1年後に「全米オープン」に参加できたことを「信じられないくらい嬉しい」と述べ、選手たちに貢献できるインフラと持続可能なビジネスモデルを誇りに思っているとコメント。「プロテニスのビジネスは革新的な改革を必要としています。PTPAのチームは男女のテニス選手が健康、安全、福祉、報酬に影響するすべての分野で公平に代表されるよう、改革を提唱し続けます」と話した。


カナダで非営利法人として正式に設立されたPTPAは現在、500名以上のメンバーを抱え、シングルスのランキングで上位350位以内、ダブルスのランキングでは上位150位以内に入っている男女の選手を受け入れている。一部では組合として捉えられているPTPAはATPと相対することもあり、この一年は決して平坦な道のりではなかった。PTPAのエグゼクティブディレクターを務めるアダム・ラリー氏は、「ATPの30年計画に関する投票を遅らせた」ことを、PTPAの1年目の大きな成果として挙げている。


今回PTPAが発表したサービス拡充は、プロテニス選手にとってビジネス的な側面で必要とされることを満たすための活動の一環だという。ジョコビッチは「PTPAの柱の一つは、選手が自らのブランドを成長させ、守り、活かすことを支援することです。Opendorse社とのパートナーシップによって、成功する機会を増やすためのリソースをメンバーに無償で提供することができます」と述べている。


Opendorse社とのパートナーシップは、アスリートが「自分のファンベースを見つけ、確立する」ことを支援し、ソーシャルメディアを活用してフォロワーとのエンゲージメントを高めることを目的としている。この契約の一環として、PTPAのメンバーは自分の画像を入手し、それをブランド構築のためにどう使用すべきかに関するトレーニングを受けたり、スポンサーと直に接触したりすることができるようになるとラリー氏は言う。


11月からスタートするコートサイド・カリキュラムでは、様々な分野の専門家がオンラインでの講習やワークショップを通じてメンバーにトレーニングを提供するとのことだ。PTPAはこのプラットフォームで、現役引退後の生活に向けた投資、ビジネス界への参入方法、起業家精神、スポンサーシップの極意、メディアに取り上げてもらえるようなインタビューの受け方、公の場におけるコミュニケーション能力の開発、記者会見のしがいがある選手になるためのプログラムをはじめ、特に女性向けには自分を差別化する方法、突出した選手になる方法、バランスの取り方などのプログラムも用意する。ひとまずはオンデマンドのオンライン番組としてスタートするが、対面式のワークショップに拡充する可能性もあるとのことだ。


勢いに乗るPTPAが今後どう発展していくのか、またATPとはどのような関係を築いていくのかが今後も注目を集めるだろう。


(テニスデイリー編集部)


※写真は2020年「ATPカップ」でのジョコビッチ
(Photo by Andy Cheung/Getty Images)

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