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男子テニスで最も効果的なビッグサーバーは誰?その驚くべき効率性

2019年「全米オープン」でのベレッティーニ

サービスエースをたくさん打ちたいが、ダブルフォールトの数は抑えたい。そうだとしたら、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)になりたいということだ。

ATP(男子プロテニス協会)による2021年シーズンの7月18日までの分析結果によると、身長196㎝のベレッティーニは、ダブルフォールトでポイントを献上することなくエースを決めるという技を誰よりもうまく習得したようだ。ベレッティーニは2021年で最も多くのエースを放ったわけではない。その栄誉は517本のエースを叩き込んだアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)のものとなっている。


ベレッティーニは出場した39試合で430本のエースを決め、エース本数では2位。しかし、ブブリクは今季に入ってからの7ヶ月で227回ものダブルフォールトを積み上げており、一方のベレッティーニはわずか58回だ。この2つの統計データを組み合わせてみると、ベレッティーニが全選手のトップに立つ。エースの数からダブルフォールトの数を引いた数字で、上位10選手は次の通り。


順位 選手 エース ダブルフォールト その差
1位 マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)430 / 58 / 372
2位 ライリー・オペルカ(アメリカ)350 / 46 / 304
3位 ジョン・イズナー(アメリカ)317 / 22 / 295
4位 アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)517 / 227 / 290
5位 アンドレイ・ルブレフ(ロシア)301 / 74 / 227
6位 ダニール・メドベージェフ(ロシア)341 / 120 / 221
7位 マリン・チリッチ(クロアチア)334 / 117 / 217
8位 ロイド・ハリス(南アフリカ)282 / 66 / 216
9位 ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)332 / 128 / 204
10位 サム・クエリー(アメリカ)300 / 98 / 202


ベレッティーニは6月に行われた「ATP500 ロンドン」でキャリア最大のタイトルを獲得。ベレッティーニのサーブは絶好調で、68本のエースを積み上げる一方ダブルフォールトは5回だけで、その差は63。この数字は、同大会で2番目に良い結果を出したマリン・チリッチ(クロアチア)の2倍以上だ。チリッチは45本のエースに対して14回のダブルフォールトを犯しており、その差は31だった。


「ウィンブルドン」でベレッティーニが決勝に進出した背景にも、彼がこの部分で卓越していたことが関係している。同大会でベレッティーニは117本のエースを記録しながら、ダブルフォールトはたったの15回に抑え、その差は102。これはまたしても同大会で2番目に良い結果を残した選手の倍以上だ。2番目の選手とはニック・キリオス(オーストラリア)で、56本のエースに対して8回のダブルフォールトを犯し、その差は48だった。


ベレッティーニは今年、セルビアでの「ATP250 ベオグラード」でも優勝しており、その際は33本のエースに対してダブルフォールトは6回にとどめ、その差を27としていた。これらの成功により、現在25歳のベレッティーニは、11月14日からイタリアで開催されるシーズン末の最終戦「Nitto ATPファイナルズ」に出場する8人の選手を決める「レース・トゥ・トリノ」で3位に浮上している。


ベレッティーニのファーストサーブは爆弾だ。彼は今年の「ウィンブルドン」で、大会を通じて2番目に速い時速224kmのサーブを記録した。彼のセカンドサーブは重たいキックサーブであり、サービスボックスに鋭く急降下するので、ボールをネットから十分離しておくことができる。この理想的なワンツーパンチが、キャリア最高位である現在の世界ランキング8位という結果につながっている。


ベレッティーニは、究極の先制攻撃の武器と言えるサーブの強力さと安定感を極めたのだ。


(テニスデイリー編集部)



※写真は2019年「全米オープン」でのベレッティーニ
(Photo by Elsa/Getty Images)

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