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プレー中にラケットがポッキリ...チチパス、自暴自棄で敗北?

「全仏オープン」でのチチパス

「ATP500 ハンブルク」(ドイツ・ハンブルク/7月12日~7月18日/クレーコート)の準々決勝で第1シードステファノス・チチパス(ギリシャ)は、第6シードのフィリップ・クライノビッチ(セルビア)を相手に6-3、1-6、3-6の逆転負けを喫した。コート内外でいろいろあったこの苦い敗戦について、ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトなど複数のメディアが報じている。

「ウィンブルドン」の初戦敗退から「東京オリンピック」に向けて再び波に乗りたいチチパスは、この準々決勝の第1セットでゲームカウント5-0と主導権を握る。安定感のある深い球を力強く打ち込み、最初の4ゲームでアンフォーストエラーはゼロ。第1セットでは終始クライノビッチのバックハンドを攻め、重いトップスピンのかかったショットを決める。だがここで重要なのは、クライノビッチが劣勢にもかかわらずそこから3ゲームを返し、第2セットに向けて勢いをつけたことだ。


第2セットに入ると、クライノビッチがバックハンドのドロップショットを使ってポイントを重ねるようになったのに対し、チチパスはミスが目立ち始める。第4ゲームでクライノビッチのドロップショットが決まってブレークされると、チチパスは苛立ちのあまりラケットを地面に数回叩きつける。そして直後のポイントで相手のサーブを打った瞬間、すでにダメージを受けていたチチパスのラケットは根元からポッキリと折れ、ヘッド部分が観客席の方へ飛んでいくことに。ラケットが折れながらもリターンは成功したが、グリップだけのラケットを手にしたチチパスは、クライノビッチが返したショットを見送るほかなかった。その後も積極的なプレーを維持したクライノビッチが2セットを連取し、トップ10の選手相手にキャリア3度目となる勝利をあげた。


「全仏オープン」決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れたチチパスは、その悔しさをバネにこの大会に臨んでいると話していたが、この試合では極度に神経質になっている姿が見受けられた。合わせて4回警告を受け、試合を遅延させたとしてペナルティも科された。これは、第2セット終了後にトイレに10分ほどこもった上、暴言を連発して試合への不満を露わにしていたためだ。第2セットからは明らかに集中力が落ち、Tennis World USAの言葉を借りれば、「第3セットでは勝つことに興味を失い、あらゆる努力を放棄した」ようなプレーだった。


クライノビッチはこれに対して「ポイントの合間に彼は不満をずっと言っていて、とても不愉快だった。今日のコートでの振る舞いについて、いつか彼が謝ってくれることを願っているよ。ステファノスは良い人でフェアなプレーをする選手という印象だったのに、今回の彼の行動はとにかく奇妙だった」と試合後の記者会見で述べている。


大会を去ったチチパスはいよいよ「東京オリンピック」に臨む。彼と混合ダブルスを組むと見られるマリア・サカーリ(ギリシャ)は、オリンピック発祥の地を代表することがいかに特別かを語っていた。悔しさや誇りを原動力に全力で戦うチチパスに期待したい。



(テニスデイリー編集部)


※写真は「全仏オープン」でのチチパス
(Photo by Julian Finney/Getty Images)

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