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39歳フェリシアーノ・ロペスが500勝到達。現役選手で10人目

500勝を達成して記念のケーキを抱えるフェリシアーノ・ロペス

39歳のフェリシアーノ・ロペス(スペイン)が、現役選手として10人目となるシングルス通算500勝を達成した。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。

世界ランキング90位のロペスは、「ATP250 マヨルカ」(スペイン・マヨルカ/6月20日~6月26日/グラスコート)の2回戦で世界29位のカレン・ハチャノフ(ロシア)を4-6、6-2、6-4で下し、ツアーレベルでの500勝目を挙げた。王道なテニススタイルとサーブ&ボレーを得意とするロペスは、キャリアの長さを誇るだけでなく、ATPツアーの名選手としての地位を不動のものとした。


2015年にキャリアハイの世界12位につけたこともあるロペスは、上質なワインのように自分のゲームと肉体を徐々に成熟させてゆき、1997年に始まったプロとしてのキャリアは本人が想像していた以上に長く続いている。


「500勝よりも僕にとって重要なのは、このような大会に出場し続けるチャンスがあって、競争力を維持できていることだ。9月に40歳になるけど、この歳までATPツアーで今のレベルでプレーできるとは思っていなかったよ。ここ数年は調子がいいんだ。ツアーで試合に勝ち続けられること、そして何よりも今を楽しむことができて嬉しい。それでも500勝というのは一部の選手しか成し遂げていないのも事実だ」


ロペスを超える記録を保持する9人の現役選手は、後続を大きく引き離している1247勝のロジャー・フェデラー(スイス)を筆頭に、1027勝のラファエル・ナダル(スペイン)と961勝のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と、ビッグ3が上位を占める。以下はアンディ・マレー(イギリス)が678勝、リシャール・ガスケ(フランス)が556勝、フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)が554勝、そして533勝でマリン・チリッチ(クロアチア)、スタン・ワウリンカ(スイス)、トミー・ロブレド(スペイン)の3人が並ぶ。(2021年6月22日時点)


ロペスはグランドスラムの最多連続出場記録保持者でもあり、「ウィンブルドン」に出場すれば77大会連続となる。「僕にとって一番大事なのは、これから開催される“ウィンブルドン”や“全米オープン”などの大会を楽しみ続けることだ。これらの大会に参加できるだけで幸せだよ」と、高いレベルでプレーできることの喜びを強調する。多くの選手が怪我や疲労などでツアー離脱を余儀なくされていることを考えると、ロペスの肉体的な強さが伺い知れる。


30代後半になってもトロフィーの数を増やしているロペスは、特に得意とするグラスコートでは勝率65.4%(85勝45敗)を記録し、「ATP500 ロンドン」で2017年・2019年の2度優勝している。輝かしいキャリアを彩るたくさんの勝利の中でも、この2つの決勝には特別な思い入れがあるようだ。


「チリッチと対戦したクイーンズでの最初の決勝(2017年)は、マッチポイントをしのいだ特別な試合だった。何度か当時の映像やハイライトを見返したことがあるくらいにね」とロペス。通算7つ目のタイトルを獲得した2019年の決勝も同じくらい特別だったと話し、ほかにもマルコス・バグダティス(キプロス)やジョン・イズナー(アメリカ)、ルーカシュ・クボト(ポーランド)と対戦した「ウィンブルドン」での熱戦を熱く語った。


ロペスが500勝への道を歩み始めたのは20年も前のこと。ツアー初勝利は2001年のチリ、ビニャデルマールで行われた大会だった。この大会では初勝利を挙げただけでなく、準々決勝にまで駒を進めている。


ロペスはこう振り返る。「当時はその後のことなんて想像もできなかったよ。僕はまだ若くて、世界中のたくさんの選手と同じように可能性を秘めた一人の若者だった。小さい頃からさまざまな年齢のカテゴリーで目立っていたのは事実で、世界でもトップクラスだったとは思うけど、そこからこれほど長いキャリアを積むのはとても難しいことだからね。プロとしての初勝利を挙げた時は、先のことについてあまり考えていなかった。たくさんの優秀なプレーヤーの仲間入りができたことがとにかく嬉しくて、それ以上は考えられなかったんだ。でも夢だったのは確かだよ」


ロペスは20年前に夢を実現しただけでなく、それを500回も繰り返したことになる。


(テニスデイリー編集部)


※写真は500勝を達成して記念のケーキを抱えるフェリシアーノ・ロペス
(Photo by Quality Sport Images/Getty Images)

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