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ナダルのバルセロナ優勝で分かった3つのこと

「ATP500 バルセロナ」でのナダル

「ATP500 バルセロナ」決勝で、ラファエル・ナダル(スペイン)はステファノス・チチパス(ギリシャ)との6-4、6-7(6)、7-5という接戦を制した。それはナダルの通算87個目、クレー上では61個目のタイトルで、まさに「クレーキング」そして「GOAT(史上最高)」の呼称にふさわしい業績だった。

テニス史上最高のクレー選手と言われるナダルにとっても、チチパスを倒すのは容易ではなかったが、強い気持ちを保って勝ち切った。これはチチパスには今季初めてのクレーコートでの敗北だった。チチパスは「ATP1000 モンテカルロ」で優勝し、バルセロナでは決勝に進出と、クレーコート上で9連勝していたのだ。

それらを踏まえて、今回の優勝でナダルについて分かったのは以下の3つのことだ。


1. ナダルは今年も、クレーコートのシーズンを通して優勝候補筆頭であり続ける


その比類のないクレーコートでの実績を見れば、ナダルは出場するすべてのクレーコートの大会で優勝候補筆頭と目されることとなる。今年も例外ではなく、マドリード、ローマ、全仏の3冠を果たすかもしれない。


そして「全仏オープン」(フランス・パリ/5月30日~6月13日/クレーコート)で前人未到の14回目の優勝を成し遂げれば、ロジャー・フェデラー(スイス)とのグランドスラム最多優勝タイの20回から頭一つ抜けることになる。もちろん残る2つのクレーのマスターズ1000大会、「ATP1000 マドリード」(スペイン・マドリード/5月2日~5月9日/クレーコート)と「ATP1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月9日~5月16日/クレーコート)もある。「ATP1000 モンテカルロ」で優勝できなかったことなどはるか昔のことのようだ。


ナダルはそこでのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)による敗退からすっかり立ち直ったようだ。今年もクレーコートで素晴らしい記録の数々を作ってくれることだろう。


2. 逆境を跳ね返す力は少しも衰えていない


ナダルが逆境から何度も何度も立ち上がるということはよく知られた事実だが、バルセロナでもそれは実証された。ナダルは大会中にフルセットを戦っているし、決勝ではチチパスにマッチポイントまで握られた。


初戦でナダルは、予選勝ち上がりのイリヤ・イバシカ(ロシア)に第1セットを奪われ、逆転しなければならなかった。3回戦では錦織圭(日本/日清食品)に素晴らしいプレーで第2セットを取られたが、流れを完全に渡してしまうことはなかった。


3. モンテカルロで見せた弱点を克服


モンテカルロでルブレフに敗れた時のナダルは、苛立っているようでミスが多かった。それはバルセロナでのイバシカ戦の第1セットまで続いた。サーブの調子も悪く、アンフォーストエラーの山を築き、フォアハンドすらいつもの威力がなかった。


だがナダルのサーブは錦織戦あたりから上向いてきた。そしてセカンドサーブでも、相手を苦しめることができてきた。さらに大事なことは、ナダルの大切な武器である強烈なトップスピンのフォアハンドが戻ってきたのだ。34歳のナダルはそのショットで相手をバックハンドのコーナーに追い込み、広く空いた敵陣にフォアの逆クロスを炸裂させる。


チチパスとの決勝でナダルは27本ものフォアハンドのウィナーを打ち込み、準決勝のパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)戦では怒涛のような攻撃を見せた。


ナダルがテニスのオープン化以降初となる、クレーとハードコートという2つのサーフェスでどちらも450勝超えを達成し、現役最多の113回もベーグル、つまり6-0でセットを取っているのも偶然ではない。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ATP500 バルセロナ」でのナダル
(Photo by Alex Caparros/Getty Images)

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