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クエリー、コロナ陽性後の国外脱出について反論。「父や夫として正しいと思うことをした」

2020年「ATP250アデレード」でのクエリー

昨年10月にロシアで新型コロナウイルス陽性と判定されるも、規則に反し国外脱出した世界56位のサム・クエリー(アメリカ)。その彼が最近のインタビューで、当時自身の置かれた状況を説明し「父や夫として正しいと思うことをした」と話した。英スポーツメディアSky Sportsが伝えている。

クエリーは10月の「ATP500 サンクトペテルブルク」のシングルスとダブルスに出場予定だったが、新型コロナウイルス陽性と判定されたため、どちらも棄権を余儀なくされた。同行していた妻と幼い息子は、宿泊していたホテルで14日間の隔離生活を送るように言われ、その時点では問題はなかった。


だがその後、クエリーはホテルでの隔離ではなく病院への入院の可能性を言われると、飛行機をチャーターして一家でロシアを脱出。


それから約2ヶ月後の現地12月30日にはATP(男子プロテニス協会)がクエリーへの処分内容を発表したものの、罰金2万ドル(約207万円)でかつ6ヶ月の執行猶予期間がついていることもあり、Twitter上では「処罰が軽すぎる」といった批判の声があがった。


クエリーは、米スポーツ・イラストレイテッド誌のインタビューに応じ事情を説明。


4日に公開された同誌インタビュー記事によると「(陽性となった)2日後の20時頃、ATPのスーパーバイザーから電話で"君たちはもう、ホテルにいることは歓迎されない。君と奥さんのための医者が1人、赤ちゃんのための小児科医が1人来るから、もし症状があると判断されたら3人とも最低2週間は病院にいることになる"と言われた」と明かした。


それをスピーカーで聞いていたため、クエリーの奥さんはパニックになったという。どこの医者が来て、どんな病院なのかも見当がつかない状況。さらに「当時7ヶ月だった息子は歯が生え始めていて、そもそも少し熱があった」というが、医者がその熱を症状があると判断するのか、また赤ちゃんだけを別の病院に連れて行かれるのか誰にも答えてもらえなかったという。


結局その日は夜遅かったこともあり「翌日10時に医者に来てもらえるよう」頼んで、了承されたようだ。


しかしクエリーは、翌日に医者が来るまでの間にプライベートジェットを手配し、国外に出ることを決断。クエリーは「そこには妻がいて、赤ちゃんもいて、人間としての決断としては"おい、こんな状況ではたまったものじゃない"と思った。だから飛行機をチャーターして、そこを離れることにしたんだ」と振り返る。


「私と妻は医療用マスクのN-95を着用し、移動中マスクを外して水を飲んだり、食べ物を口にしたりすることはなかった。着陸してすぐにAirbnbで借りたところへ行き、2週間隔離した。父親として、夫として、今回のことには人間的な要素があると感じたんだ。自分が正しいと思うことをしなければならなかった」


クエリーは現在、シーズン開幕戦「ATP250 デルレイビーチ」に出場中。大会以前に行われたこのスポーツ・イラストレイテッド誌のインタビューでは、家族は「来ない」と話している。


(テニスデイリー編集部)


※為替レートは2021年1月8日時点
※写真は2020年「ATP250アデレード」でのクエリー
(Photo by Paul Kane/Getty Images)

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