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ナダル1,000勝、その始まりは

写真は「ATP1000 パリ」でのナダル

2001年9月11日、その日アメリカのニューヨークで同時多発テロが起こり、テニスの下部大会のことを気にかけていた人はほとんどいなかっただろう。正にその日、15歳のラファエル・ナダル(スペイン)が、マドリードで行われたフューチャーズの大会で、プロとしての初試合に出場し、敗れた。先日キャリア1,000勝目をあげたナダルのプロとしてのスタートを、伊ニュースサイトUBI Tennisが報じた。

その数日後、「セビリア・チャレンジャー」でナダルはプロとして初勝利をあげ、ランキングポイント5ポイントを獲得。相手選手は世界ランキング751位のイスラエル・マトス(スペイン)で、ナダルは試合の最初のゲームをブレークし、今ではおなじみとなった片方のこぶしと片膝を突き上げるポーズで祝った。


2回戦の相手は当時世界161位だったステファノ・ガルバーニ(イタリア)で、ナダルはフルセットの末に敗れた。ガルバーニは後にインタビューで語った。「何よりも、ウォームアップの時のことを憶えてる。最初に球を送ると、ナダルは1球目も2球目も3球目も、フルスピードのフォアハンドを返してきた」


「それで僕も同じようにすると決めて、思い切り打った。最初の2球は返ってきたけど、3球目は戻ってこなかった。それで、“じゃあラリーをしようか”って言ったんだ。彼は僕に警告しようとしたんだと思う。忘れられないな」


マトスに対する勝利は下部大会のものなので1,000勝には含まれていない。ツアーレベルでの最初の勝利は2002年4月29日、マヨルカの大会で世界81位のラモン・デルガド(パラグアイ)からあげたもので、ストレート勝ちをおさめたナダルは賞金5,850ドル(約61万2,000円)を手にした。


翌2003年4月、モンテカルロ2回戦で世界7位のアルベルト・コスタ(スペイン)を破ったナダルは、16歳でトップ100入り。2004年8月、18歳の時にポーランドのソポトの大会で初優勝を果たした。


「僕はテニスに情熱をかけているけれど、それと同時に、仕事として誠実に、上手にやるように努力している。たとえば父のガラス会社や祖父の家具店で働くのと同じように」


ナダルは14歳以下のスペインのテニス選手権に出場した時、1回戦で小指を骨折してしまった。それでも彼は4本の指でラケットを握って、優勝したのだ。プロになった後もナダルは膝、手首、足、背中と次々と怪我に見舞われたが、すべてを乗り越えてきた。


幼少の頃からナダルを指導してきた「トニ叔父さん」ことトニ・ナダル氏は語っている。「子供の頃からいつも、練習で全力を出せと教えてきた。どんなボールもすべてをこめて打てと。練習で全力を出していれば、試合の時でも最大限の力を出すことができる」


ナダルの素晴らしいキャリアがどこまで続くのか、楽しみだ。


※為替レートは2020年11月16日時点


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ATP1000 パリ」でのナダル
(Photo by Jean Catuffe/Getty Images)






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