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元世界3位フェレール、地元マドリードで現役最後の大会へ。「思い出はずっと残り続ける」

「ATP500 バルセロナ」でのフェレール

「ATP1000 マドリード」(スペイン・マドリード/5月5~12日/クレーコート)を最後の大会とし、引退を表明しているダビド・フェレール(スペイン)。4月の「ATP500 バルセロナ」前に行われたATP(男子プロテニス協会)によるインタビューで、これまでの素晴らしいキャリアを振り返った。

2000年にプロ転向したフェレールは、2019年4月で37歳に。これまで約19年にわたってトッププロとして活躍してきた。キャリア通算で27個のタイトルを獲得、キャリア最高順位は世界3位で、現時点までの通算成績は733勝376敗だ。


BIG4と呼ばれるロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マレー(イギリス)らをはじめ、多くの熱い戦いを繰り広げてきたフェレール。身長は錦織圭(日本/日清食品)より3cm低い175cmと、男子プロテニス選手の中では小柄な方だが、どんな球も諦めずに追いかけるその不屈の闘志、フェデラーにも『ウォリアー(戦士)』と言わしめるプレースタイルで、世界中のテニスファンの胸を熱くさせてきた。


ATP(男子プロテニス協会)公式サイトによると、インタビュアーにキャリアの終わりが間近ですねと聞かれたフェレールは次のように答えた。


「はい、ハッピーですよ。プレーをやめ、今年が自分のプロとしての最後の年になるということを自分なりに前向きに受け止めつつあります。キャリア最後のトーナメントでは若干の不安を感じるのは常のことです。どんな風に自分が感じるだろうかと考えてしまいますよね。でも僕はハッピーでいることを目標にしています。勝ちたいですしね」


「自分に最高の情熱をもたらし、最高にエキサイティングなトーナメントを戦っているのですから。これまでのキャリアのおかげで、自分が成し遂げてきた全ての成果を誇りを持って振り返ることができます」


世界中のファンから愛されているフェレール。引退を発表してから、出場した世界各地の大会で大きな歓声を受けると共に、特別インタビューやセレモニーが行われてきた。


これほどまでの声援を期待していましたか?という質問に、本人は「全くしていませんでした。本当に驚きです」と答えた。


「とりわけ感動したのは、世界中の僕のテニス仲間たちからの声援です。例えばオークランドでは、まったくの外国であるにも関わらず、あれほどの声援をしてくれた。 だからこそ、テニスをしてきたこれまでの年月における良い思い出を残したいのです。そうした思い出は、これからもずっと僕の中に残り続けます。テニス選手として以外にも、人々が喜んでくれる何かを自分は与えることができたと思います」


それはタイトルと同じくらい価値のあるものですか?という問いには、「もちろんですよ!タイトル以上です!結局最後に残るものは人間としての自分です。タイトルはトロフィールームに保管されますが、やはりトロフィーはトロフィーです。自分が経験してきたこと、そして世界中のファンや仲間や友達からもらった愛情は、これからもずっと僕の中に残り続けます」と話すフェレール。


その情熱、テニスへの姿勢、振る舞いや発言は、トッププロとしてまさにお手本となるような存在だ。2000年にプロとなってから、人間としてどのくらい成長したかを聞かれ、こう語った。


「そうですね、今の僕がその結果です。一番自分が嬉しく思っていることの一つが、テニス界で年を経るごとに人間として成長していけることなのです。20歳の時の自分と今の自分を比べると、2人の全く別の人間です。プロとして戦い始めたばかりだったその若者とは、今の自分は考え方が大きく違っているでしょうね。でもそれも人生の一部です。失敗し、そこから学んで立ち上がり、人間としてもテニス選手としても一年ごとに成長していくのです」


小柄な戦士として多くのファンを魅了し続けてきたフェレール。現役最後の大会となる「ATP1000 マドリード」で、その不屈の闘志を目に焼き付けておきたい。


フェレールは、最後の大会の1回戦でロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と、日本時間7日23時以降に対戦予定だ。


(テニスデイリー編集部)


※写真は「ATP500 バルセロナ」でのフェレール
(Photo by Quality Sport Images/Getty Images)

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