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2016.01.31 ジョコビッチが全豪最多タイの6度目の優勝「本当に素晴らしい気分だ」 [全豪オープン]


 オーストラリア・メルボルンで開催された「全豪オープン」(1月18〜31日/グランドスラム/ハードコート)。

 日曜日に行われた男子シングルス決勝。ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は表彰式のあとも会場内をトロフィーを持って歩いていた。ジョコビッチはこれで全豪オープンでは最多記録と並ぶ6度目の優勝だ。5度目の決勝進出ながらもジョコビッチに敗れたアンディ・マレー(イギリス)は出産を控えた妻のもとに戻るため、急いで空港に向かった。

 ジョコビッチは全豪オープンでの決勝の無敗記録を守り、6-1 7-5 7-6(3)でマレーを下して優勝した。全豪オープンの最多優勝回数記録を持つロイ・エマーソン(オーストラリア)に並ぶ6度目の優勝だ。マレーはこれで全豪オープンの決勝での戦績が0勝5敗となってしまった。

 「まず第一に、僕はアンディのプレーに敬意を表さないといけない」とジョコビッチ。「タフな試合だったし、今夜は不運もあった」と彼は続け、「君は素晴らしいチャンピオンだと思うし、素晴らしい友人でもある。このスポーツに深く貢献してもいる。僕は君にはこの先たくさんのチャンスがあると思っている」と話している。

 マレーは28歳。今回のオーストラリアでは彼には様々な懸案事項があった。彼の妻であるキム・シアーズさんが2月に第一子の出産を控えていて、彼女をイギリスに残してきていたということ。

 そしてキムさんの父親で、マレーには義父にあたるナイジェル・シアーズさん(アナ・イバノビッチのコーチとして全豪オープンに来ていた)が、マレーが3回戦を戦っている間にセンターコートの観客席で倒れて救急搬送され、会場近くの病院に入院するということもあった。幸いナイジェルさんは帰国できる程度にすぐに回復したが、オーストラリアに留まったマレーにとっては、タイトル争いをするためにもう一度集中し直さなければならなかった。

 ナイジェルさんが倒れたことは、マレーにとってはいまだにショックなことだという。彼はナイジェルさんの容態が深刻なようであれば、すぐに大会を棄権していただろうと話している。

 「あれも難しいものだった」とマレーは日曜日に話している。「こういう立場になったことは今までなかった。グランドスラムを棄権するところまであと少し、という状況だったよ」。彼はここ数日は常に帰国便の予約を入れていたのだという。

 「ここ数週間は僕にとって、コートの外側でタフなことがあった日々だった」とマレーはオンコート・スピーチで話している。 

 「みんなにとってこの2週間は伝説となった。すべてのサポートに感謝します」と自分の陣営、そしてイギリスにいる妻のシアーズさんに向けてマレーは言い、溢れそうになる涙をこらえるためにマイクから離れ、「次のフライトで帰国します」と話していた。

 表彰式から30分ほど経ったあとの午後11時15分。マレーは記者会見場に座り、自分が全豪オープンで成し遂げてきたことに誇りを持っていると話していた。また彼は、午前1時のフライトで帰国する予定だとも言っていた。「もう5日間くらいフライトを押さえていたように感じるよ。まずここを出て、それから帰国するよ」。

 「今日の結果に関わらず、タフな日々だった。その中でこの位置までこられたことを誇りに思っている。今は家に帰るのが楽しみだよ」とマレーは話している。

 ジョコビッチがテレビのインタビューを受けているスタジオの外では、何百人というセルビアのファンが国旗をはためかせ、ジョコビッチの名を叫んでいた。

場外に集まった大勢のセルビア人サポーターの群衆


 「こんなにたくさんの観客たちに、こんなふうに強く愛されたことは今までになかったことだ。幸運なことに、僕は6度目のトロフィーを手にできた。でも、こんなサポートを受けたのは本当に初めてだよ」とジョコビッチは手を振り、応援歌を口ずさむファンの群衆に話していた。

 「特に今夜の僕は歴史をつくったということもあって、本当に素晴らしい気分だ。ロイ・エマーソンの記録に並ぶ6度目の全豪オープンでの優勝。これはこのトロフィー以上のものだよ」と言った彼は「たとえ、ここ5大会のグランドスラムのうちの4大会で勝っていて、5度の決勝を戦っていたとしても、こういうふうにしてもらえるのが当たり前だとは思わないよ。素晴らしいことだと思う」と続けている。

 ジョコビッチは結婚が彼の人生の転機になったと話している。(エレナさんと)結婚して子供が生まれ、父親になったことと、テニス界に君臨していることは互いに影響し合っているのだと話す。彼は昨年のグランドスラムでは全仏オープンの決勝で負けただけで、そのほかの3つで優勝。通算優勝回数を11勝としている。全豪オープンでは、エマーソンの持つ歴代最多の6度の優勝と並んだが、次の目標は、いまだ獲得できていない全仏オープンでの優勝だ。

 「ここ15ヵ月間の僕が人生で最高のプレーができているというのは疑いのないことだ」とジョコビッチは言う。「何もかもがうまくいっているんだ。私生活も含めてね。人生の何もかもがハーモニーを奏でているように感じる。これを維持していきたいね」。

 ジョコビッチはグランドスラム通算での優勝も11勝に伸ばした。ここ5大会のグランドスラムで4度目の優勝でもある。通算11勝はビヨン・ボルグ(スウェーデン)とロッド・レーバー(オーストラリア)の記録に並んで歴代5番目の記録だ。

 マレーはグランドスラム通算ではこれまでに2勝を挙げている。ただし、同じグランドスラムの決勝で5度敗れたことは、イワン・レンドル(アメリカ)が全米オープンの決勝で5度敗れた記録に並んだ。そのレンドルは全米オープンで3度優勝している。

 ジョコビッチはマレーに対して、ここ11試合で10勝。通算では22勝9敗でリードしているが、そのうちの4勝が全豪オープンの決勝で挙げた勝ち星だ。

 そして、この日のジョコビッチもマレーには強すぎた。

 ジョコビッチが完璧なドロップショットを決めてブレークに成功。2-0とリードしたときには観客席から「彼にもチャンスをあげて! ノバク!」という叫び声が上がった。

 だが、彼はそのまま5-0とリードを広げ、第1セットを30分で奪取した。

 第2セットでは緊張感の高いロングラリーが繰り広げられた。マレーは自分自身に対して叫び、ときにはラケットにイライラをぶつけた。ジョコビッチもまた同じようにラケットを振り回す場面があった。

 第7、第8ゲームではお互いにブレークし合ったが、第11ゲームで再びジョコビッチがブレークに成功してそのまま第2セットも奪う。

 第3セットの序盤でも、ジョコビッチがフォアハンドを決めてまたもブレークに成功。しかし、マレーも第6ゲームでブレークバックしてタイブレークに持ち込んだ。

 タイブレークでは、ジョコビッチが6-1とリードして5本のマッチポイントを握り、3本目のマッチポイントでエースを決めて試合を終わらせた。試合時間は2時間53分だった。

 ジョコビッチは両手をおろし、膝をついてコートにキスをした。右手でコートを叩き、観客席にいた2014年から彼のコーチを務めているボリス・ベッカーと抱き合い、優勝の喜びを表していた。(C)AP

Photo:MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 31: General view of crowds at Federation Square watching Men's Singles Final match between Novak Djokovik of Serbia and Andy Murray of Great Britain during day 14 of the 2016 Australian Open at Melbourne Park on January 31, 2016 in Melbourne, Australia. (Photo by Vince Caligiuri/Getty Images)

Photo:MELBOURNE, AUSTRALIA - JANUARY 31: General view of crowds at Federation Square watching Men's Singles Final match between Novak Djokovik of Serbia and Andy Murray of Great Britain during day 14 of the 2016 Australian Open at Melbourne Park on January 31, 2016 in Melbourne, Australia. (Photo by Vince Caligiuri/Getty Images)



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