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秋田史帆と松田美咲が8強入り。江口実沙は7年半のプロ生活に終止符【三菱 全日本テニス選手権93rd/第5日:女子】

大会の様子

大阪・ITC靱テニスセンターで開催されている「三菱 全日本テニス選手権」の第5日。女子シングルスは3回戦の残り2試合が行なわれ、ベスト8が出揃った。今大会を最後に現役引退を表明している江口実沙は、昨年準優勝者の秋田史帆に0-6、1-6で敗れてコートに別れを告げた。また、ワイルドカードで出場した亜細亜大学2年生の松田美咲が第14シードの田中優季を破り、ベスト8の顔ぶれの中で唯一のノーシード選手となった。松田.jpg

バイザーを脱ぎ、軽く手を掲げてコートを去る長身の背に、「お疲れさま」の声が客席から掛かる。

「あー、終わったな......」 

最後の瞬間をそう淡白に受け入れた江口も、ファンから労いの言葉を向けられたこの時には、熱い感情が胸にこみ上げた。

7年半のプロ生活を振り返り、最も心に残るのは「ケガをした試合」という言葉に、26歳での早い幕引きを決意した理由が集約される。2年前の9月――この試合に勝てばランキング100位の壁を突破できるという、チャレンジャー大会の決勝戦。勝利まで......つまり優勝まで残り2ポイントに迫った時、彼女のヒザが、文字通り音を立てて、崩れた。

前十字靭帯断裂と、それに伴う側副靭帯と半月板の損傷。手術と約8カ月に及ぶリハビリの後にコートに戻った江口だが、かつて居た場所へと再び至ることはなかった。

引退後は、テニスとは全く関係ない職場で、会社員として働くことが既に決まっているという。テニス界に残るのが、恐らくは最も自然な道だったろう。だが敢えてそこを避け、「今しかできないだろうから」と、新たな世界に身を投じる選択をした。

今最もやりたいことは――?

その問いへの答えは、「運動をしないこと!」。

罪悪感を覚えることなく、のんびりと日々を過ごす......それが今の彼女が、最も心待ちにしていることだ。

(リポート=内田暁 ©スマッシュ)

※写真は大会の様子
(©スマッシュ)

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